ノックノックプリスクールでは、講師とスタッフが、子どもの発達の段階とその特性を理解し、日々の成長を見守っています。
子どもの発達段階を知り、課題を見つけていくことは、私たちノックノックプリスクールが目指す子どもの姿のひとつである「自分で考え、自らすすんで行動できる子」につながっています。自分なりに考え、自分でやってみようと行動することが、主体的な心をはぐくみ、世界をひろげ、その世界でのさまざまな経験が自己形成につながります。
目指す子どもの姿に近づけるよう、当校が行っている配慮やサポートをご紹介いたします。
- 主体的、自主性が育まれるタイミング・どのように身につく?
- 自分で「靴を履いたり脱いだり」したい気持ちを育てる
- 「通園バッグ」は自分で管理
- わかりやすい「おかたづけ」
- 歌や映像を使って「手洗い」「うがい」練習
- 自分だけでできる、「手洗いの習慣」をつける
- 不快感を自分で判断し、自ら「お着替え」
- 楽しく「食べる」
- 全部自分で「帰りの準備」
- 「できること」はこどもたちにさせてみる
主体的、自主性が育まれるタイミング・どのように身につく?
生徒の主体的、自主性とはどのタイミングから育まれ、またどのように身についていくのか?ノックノックプリスクールでは、それらは日々の生活の中で獲得されていくと考えています。
自律性が育つと呼ばれる3歳までの時期には、身の回りのことがどんどんできるようになります。「自分で考え、自らすすんで行動できる子」を目指し、ノックノックプリスクールではそれぞれの年齢や成長に合わせた環境設定を行っています。
自分で「靴を履いたり脱いだり」したい気持ちを育てる
玄関スペースでは、自分で靴を履いたり脱いだりしたい気持ちが育つ時期を迎えることを考え、子どもたちがスペースに余裕をもって落ち着いて靴の着脱ができるように、玄関の広さに配慮しています。
また、千歳船橋校では子どもだけで靴の管理ができるように靴箱の高さや奥行きも工夫されています。
「通園バッグ」は自分で管理
自分で管理できるように、鞄かけやロッカーを用意しています。朝登園して身支度が整ったら自分でバッグをかたづけます。
わかりやすい「おかたづけ」
低年齢の時期は、保育スタッフがかたづけをする姿を見せたり、一緒にかたづけをすることで、練習していきます。
おもちゃ箱にそのおもちゃの写真を貼り、どこにかたづければいいかわかりやすいように配慮しています。(各クラスの部屋に用意しているおもちゃも、年齢や発達に合わせたもの、またその時々のこどもたちの興味に合わせて入れ替えています。)
Knock Knock Preschool で年齢が高いクラス (Eagles クラス)ではカプラというおもちゃが人気で、最近はカプラを使ってビー玉ころがしのコースをつくる光景が見られます。友達と協力して考えてより楽しいコースを作ろうと生徒同士で知恵を絞っています。その遊びから発展し、園庭では水路づくりも楽しんでいます。
歌や映像を使って「手洗い」「うがい」練習
うがいのポスターももちろん用意。
歌や映像を使ってたのしく練習したりもしています。口をゆすぐことから、がらがらも練習。お水の感覚が楽しかったりすると、うがいよりもそちらに集中する時期もあります。うがいをしたくないという気持ちも受け止めながら、気持ちに寄り添ってサポートしています。
年齢があがるにつれて、大人が声かけすることなく、ランチのあとには自分で済ませるようにもなり、その後の自由活動を十分に楽しんでいます。
自分だけでできる、「手洗いの習慣」をつける
トイレのあとには手を洗うことが習慣となるように声掛けをしています。手の洗い方のポスターも貼って、自分だけでできるような環境づくりもしています。
トイレ後に下着とボトムスを自分で履くことができるようにサポートしています。ズボンは、後ろ前や、足を通す場所、また履くときの体のバランスなど、考えることがたくさんで難しいのですが、うまくいかずに諦めることも繰り返しながらも、適切な援助と見守りにより自分でやってみたいという気持ちが育っていきます。
不快感を自分で判断し、自ら「お着替え」
低年齢クラス(Butterflies クラス)から少しづつ慣れていきます。外遊びのあとには新しい洋服に着替える練習もしています。手伝ってあげたい気持ちもぐっとこらえて、子どもひとりひとりの気持ちに寄り添った声掛けや援助をしています。年齢が高いクラス (Eagles クラス)になると先生たちの声掛けや手伝いは不要。
不快感を自分で判断し、自ら着替えをし、羞恥心も芽生え周りへの意識も育ち、さらに自分の洋服も管理できるようになっていきます。
楽しく「食べる」
楽しく食べることをスクールの目標に、「自分で食べたい」から「友達と楽しく食べる」、そして「マナーを守って食べる」という流れで援助しています。
年中程度の年齢クラス (Ducks クラス) になるとおはしを使って食べたくなる子どもも増えます。おはしを使った活動を日々の生活にとりいれることもありました。低年齢の時期にはおなかのすいたという感覚がもてること、自分でたべたいという気持ちを大切にして食事を見守り、年齢があがるにつれ、よく噛んで、水分をとり、また口にものをいれたまま話さないや、食べる姿勢、ただしい道具の使い方に気づけるように声掛けしています。
「Are you hungry?」の歌で食事のはじまりのご挨拶することも忘れずに。低年齢の時期には自分の食事に一生懸命なみんなも、おともだちと食べることの楽しさを感じ始め、上位クラスになるころには、食事前のテーブル拭きの当番なども経験します。
好き嫌いがみられるのも中年齢程度のクラスからだったりします。苦手なものにも挑戦したりする年齢ですね。年齢や発達にあった課題に一緒に丁寧に向き合っています。
全部自分で「帰りの準備」
全部自分でやってみます。うがいのコップや水筒やお絵描きしたものなどをすべてカバンにしまって完了。靴下を履く(または上履きから靴へ履き替える)時間も、こどもたちが自分でできるように時間の長さにも配慮しています。
「できること」はこどもたちにさせてみる
こどもたちにできることはこどもたちにさせてみる。できないところは一緒にやってみる。自分なりに考え、自分でやってみようということは、主体的に生きていくための基礎になると考えています。
きめ細やかな援助を受けながら、見守られたりする経験が、安心して自己主張すること、そして自己形成につながります。生活の中で自ら行動することで、想像力を働かせ、先の見通しを立て、期待や目的を持つ力が育ちます。その基本的なことの積み重ねが、遊びや活動をも発展させていく力になります。スクールの外では日本語があふれる生活の中で、英語を習得するために必要な安心感と期待感、そしてわからないことがわかるようになるように挑戦していく姿は、小さいころからの日々の生活の中の積み重ねと考えます。
やりたい気持ちがかなえられずに、子どもの育ちは一直線ではありませんが、いったりきたりを繰り返しながら、成長していくのです。その経験は、生活の身のまりりのことだけでなく、英語を習得するという挑戦や、またここを卒園したあとへもつながっていくのだと思います。